【開発情報】高誘電体基板・単板コンデンサ
5Gがもたらす未来に貢献
第5世代移動通信システム(5G)のサービスが開始され、自動車の自動運転や遠隔医療への影響が期待されております。
これらの技術はマイクロ波やミリ波と呼ばれる高い周波数を使い、高速で大容量のデータを低遅延で伝送させる技術を利用しておりますが、一般的な積層セラミックスコンデンサ(MLCC: Multi-Layer Ceramic Capacitors)では積層された内部電極が高周波においてインダクタンス成分となり、特性が悪くなるという課題があります。
JFCが開発した単板コンデンサ (SLC: Single Layer Capacitors) は、誘電体の表裏にのみ電極をつけたシンプルな構造ですが、インダクタンス成分を抑えられ、高い周波数でも優れた特性が得られるコンデンサです。
5Gの次世代である6Gは更に高周波化され、将来的にも単板コンデンサの需要は増え続け、様々な用途に使われることが期待されます。
高誘電体基板
- 薄膜回路を形成してご提供致します。
- 薄膜抵抗の形成により、CR複合回路への展開が可能です。
- AuSnプリコーティングにも対応致します。
製品ラインナップ
高誘電率 εr | 温度特性 | 温度範囲 |
---|---|---|
38 | -30±30 ppm/℃ | -55℃~+125℃ |
86 *1 | -330±60 ppm/℃ | -55℃~+125℃ |
118 *1 | -750±120 ppm/℃ | -55℃~+125℃ |
16,000 *2 | ±22% | -55℃~+125℃ |
30,000 *2 | ±22% | -55℃~+125℃ |
*1:2021年度製品化予定 *2:2022年度開発予定
単板コンデンサ
- 高誘電体基板を上下の電極で挟んだ構造になります。
- 基板のサイズと厚みで容量値の調整が可能です。(詳細は別途ご相談)
- AuSnプリコーティングにも対応致します。
Ex) 比誘電率におけるコンデンササイズと容量値の例
サイズ [mm] | εr=38 [pF] | εr=86 *1 [pF] | εr=118 *1 [pF] | εr=16,000 *2 [pF] | εr=30,000 *2 [pF] |
---|---|---|---|---|---|
0.25×0.25 | 0.1 | 0.2~0.3 | 0.4~0.5 | 50~68 | 100~150 |
0.30×0.30 | 0.2 | 0.3~0.5 | 0.6~0.8 | 68~100 | 150~200 |
0.50×0.50 | 0.3~0.5 | 0.8~1.5 | 1.8~2.2 | 180~270 | 390~560 |
0.80×0.80 | 0.8~1.5 | 1.8~3.9 | 4.7~5.6 | 470~560 | 1000 |
1.00×1.00 | 1.5~2.7 | 3.3~5.6 | 6.8~8.2 | 820~1000 | 1800 |
*1:2021年度製品化予定 *2:2022年度開発予定
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