3D造型法MMC
金属-セラミックス複合材料への3D造型法適用
JFCは、金属-セラミックス複合材料 MMC(Metal Matrix Composites)のリーディングカンパニーとして、持続可能な社会の実現に向け廃棄物削減の観点から3D造型法の適用を試み、製品化に成功しました。
3D造型法を適用することにより、従来法より少ない原料で部品製造が可能となり、ニアネットシェイプとなることで機械加工により発生する廃棄物やエネルギーを削減できます。
よりコンパクトな製法で成形型を不要とすることにより、ものづくりを通して環境負荷軽減に貢献してまいります。
高熱伝導SN基板
電気自動車(EV)分野
高性能なハイブリッドカー・電気自動車や省エネルギー化のキーテクノロジーとして、電力を高効率に制御することができるパワーモジュールが脚光をあびており、その核となる部材に窒化ケイ素(SN)基板があります。
電力制御の過程で多量の熱を発生するパワーモジュールにおいて、壊れずに熱を逃がし続けるSN基板は重要な役割を果たします。JFCは独自の技術によって、高水準の強度と熱伝導率を有するSN基板を提供しています。
現在は、より高熱伝導のSN基板の開発や、今後さらに高まる需要に応えるための量産技術の開発に取り組んでおり、これらを通して電気自動車の普及に貢献してまいります。
イオン伝導体
イオン伝導性セラミックス
カーボンニュートラルの実現に向けたキーデバイスとして、全/半固体電池、燃料電池セル(SOFC)、これを応用した水電解セル(SOEC)が着目されています。これらには「イオンを通すセラミックス」が使われており、デバイス性能を決める核心部材としての役割を担っています。
デバイス性能を極限まで高めるべく、大手デバイスメーカーと連携しながらイオン伝導性セラミックスの材料開発、セル開発に取り組んでいます。また、カーボンニュートラルへのさらなる貢献を目指して、イオン伝導性セラミックスの新しい用途開拓にも取り組んでいます。
生体材料
医療分野
セラミックスは医療分野でも注目されている素材です。
JFCは長年、補助人工心臓部品や歯科用ジルコニアなどの医療分野向けの製品を扱ってまいりました。
単に製造するのみにとどまらず、研究開発にも積極的に取り組んでおり、東北大学との共同研究によってHydroxyapatiteやβ-TCPを上回る骨再生能力を有するとされる人工骨材料『OCP(OctaCalcium Phosphate)』の量産技術を確立するなど、日々進歩を続けております。
人生100年時代と言われるこれからの社会に対し、QOLの向上や健康寿命の延伸といった面からも貢献してまいります。
ICTデバイス
情報通信分野
携帯電話は5Gの世代となり、ARやVR、遠隔医療や車の自動運転など、これから大きな技術革新が起こって行きます。5Gではミリ波という高い周波数が使われますが、JFCでは伝送損失の少ないセラミックスとメタライズの技術で、5Gの技術革新に貢献できる部品を提供しております。
次世代の6Gに向けた開発にも取り組んでいき、10年後の未来に向けた新たな技術に貢献できるデバイスにも挑戦してまいります。
圧力センサー
カーボンニュートラルへの貢献
再生可能エネルギーを利用して水の電気分解から作られる水素は、カーボンニュートラルを実現させるエネルギーとして期待されております。水素は「作って」「運搬して」「貯蔵して」「使用する」ことで様々な分野に利用できます。
JFCでは水素環境で使える圧力センサーにもチャレンジしております。
IoTセンサー
モノのインターネット(IoT)センサー
あらゆるモノがインターネットでつながることにより、温度や湿度等の環境情報や振動や衝撃等のモノの動きの情報が、その場にいなくても取得できて可視化されるようになり、便利で安全な暮らしの実現に役立ってます。
環境情報やモノの動きを感知してデーターを得るにはセンサーが必要となります。
JFCではセラミックスとメタライズの独自の技術により、他には無いセンサーの開発を行っております。
エンジニアリング
エンジニアリングセラミックス
構造用セラミックス(非酸化物系セラミックス)の原料調合・成型・焼成およびその精密加工技術は、JFCの技術軸のひとつです。
長年にわたり原料調合から加工、検査までセラミックス製品の一貫生産を行い、お客様の様々な要求に応える少量多品種対応により、技術を磨いてまいりました。
JFCのセラミックスは、耐摩耗性が要求される摺動部材、メカニカルシールやシャフトスリーブ、耐食性が要求される半導体製造装置部品などに使われています。
特殊用途として、精密加工技術と測定技術を駆使して製作される「人工心臓」の摺動部材や 「はやぶさ2」のミラーなど、高度な技術的要求に応えてまいりました。
今後も、多岐にわたる分野からのさらなる高度な要求に応えるため、日々技術力を高め社会に貢献してまいります。